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青魚の成分DHAが目に効果的
DHAはドコサヘキサエン酸の略号で、主に魚の脂肪に含まれており、人間の体内で作り出すことができない多価不飽和脂肪酸の一種です。
脂肪といわば、悪いイメージですが、人間の体の細胞の原料やエネルギー源となり、人間の脳では、水分を除いた残り半分は脂質といわれています。
その脂質のうち4~5%がDHAであり、記憶をつかさどる海馬のほかの部分の2倍以上のこの物質があります。
脂肪酸は常温で、固まりやすい飽和脂肪酸と、固まりにくい不飽和脂肪酸に分かれ、
不飽和脂肪酸は体の中で合成できる一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸に分かれます。
さらに多価不飽和脂肪酸は、オメガ3脂肪酸とオメガ6脂肪酸に分かれ、
この2種類の脂肪酸は体内でのバランスが大切なのですが、体の中には今オメガ6脂肪酸が多く、生活習慣病の原因の一つとなっています。
DHAが脳以外に多く含まれているのは目です。
目は胎児が成長するとき同じ細胞から分かれてできているからです。
DHAが目に良い理由は、目の細胞を柔らかく保つ働きをしているからです。
目のなかのDHAは網膜や視神経に存在していて、
そこを柔らかく保つことで、網膜に届いた情報を脳へ速やかに伝達するのです。
さらに、この物質の働きで血行がよくなり、網膜や視神経の細胞に十分な酸素と栄養が与えられます。
この物質が不足すると、視力障害を招き、十分に存在すると、視力回復、老眼の改善、目の疲れの予防となります。